作詞 ~歌詞を作るときに失敗しないコツ~
歌詞って、どうやって作ってるの?
歌詞を作るとき、知っておきたいこと。
①何を歌いたいか、どんな歌にしたいかをイメージしてみよう
-歌詞のヒント-
誰かに伝えたいことや、自分に言いたいこと、
今の気分だったり、理想の朝食だったり、
実体験はもちろんのこと、読んだ本や、
ドラマの脇役の気持ちに成りきって、というのも面白いかもしれませんよ。
何か思いついたら、短い言葉でも書き留めておくと良いですね。
書いておかないと、あっ!という間に忘れてしまって、、
思い出そうとしても、なかなか上手くいかなかったりします。
時間がたってから見てみるのも、また新たな発見があるかもしれません!
ちなみに私は、寝起きの瞬間に何かしら浮かんだりするので、
枕元にはいつも、紙と鉛筆が置いてあります(笑)
-メロディに歌詞をつける場合-
メロディに詞をつける場合には、メロディから来る世界観を自由に感じとってみます。
また、作曲者から「こんな内容にして欲しい」といったものがあれば、
それを汲んで言葉を紡いでいくのです。
歌詞に登場させるものをインターネットで調べてみたり、
そんな時は、今まで知らなかったことを知るキッカケにもなって面白いですよ!
②歌詞には、どんな言葉を使うか
-まずは目ではなく、「耳で伝わる言葉」を意識する-
実は、歌として伝わりやすい言葉と、そうでない言葉があるのです。
歌を聞くとき、大抵の場合、まずは耳から入ってくるものですよね?
歌詞を見ながら聞いてもらえるのは、限られた状況とも言えますので、
歌詞を見なくても聞くだけで伝わる言葉、しかも、
聞いた瞬間にイメージできる言葉、というのが好ましいです!
-語呂(ゴロ)と響き-
例えば、日本語でも英語でも、多くの作品で使われている
「韻を踏む」という手法がありますね。
聴き手に言葉の響きを印象的に伝えることが出来ます。
これは、言葉あそびのひとつで、作り手の楽しみでもあります!
ただ、同じ言葉を「韻を踏む」とは違うタイミングで使ってしまうと
聞いた時、逆に耳障りな印象を与えてしまうことがあります。。
同じ言葉や似た響きの言葉を使う時には、ちょっと注意が必要です!
「こころ」という3文字を例にとってみましょうか。
「こころ」を入れたい箇所が無作為にいくつも出てきてしまった場合です。
まずはその「こころ」の中身を考えてみるとどうでしょう?
そうすると、「想い」「気持ち」「瞳」「記憶」「絆」「笑顔」「涙」…などなど
同じ3文字でも、意味によっていろいろな言葉を探すことができます。
具体的な描写は、聴き手にも伝わりやすくなるので、
そういった観点からも、一番ピンとくる言葉を探してみるのは良いですね!
または、「落ち葉」とか「扉」とか、一見「こころ」とは別のもので
表現してみるのも詩的な感じがします♪
③歌詞とメロディとの関係をイメージしてみよう
-歌のリズムと、言葉のリズム-
メロディなしで歌詞を作る(詞先 しせん)場合、
音やリズムのイメージと言葉のイメージを同時に進めるとスムーズです!
特に、リズムのイメージがないまま書いてしまうと、
メロディの乗りにくい文章になってしまいがちです。(ダラダラしてしまう、、そんな感じです)
作文や、歌詞ではない「詩」であれば問題ないのですけれど、
歌詞として成り立たせるためには、
「メロディを呼ぶ歌詞」であることが大切だと考えています!
メロディは、4分の4拍子だったり、3拍子だったり、普通は一定のリズムになっています。
そして、4小節、8小節といった区切りで自然な流れを作っていきます。
例えば唱歌「春が来た」。
「春が来た 春が来た どこに来た」
この一節が、4分の4拍子で4小節ということになります。
「山に来た 里に来た 野にも来た」
ここも4分の4拍子で4小節です。
こうした一定のリズムをイメージしながら書くことも、
「メロディを呼ぶ歌詞」に仕上げるコツです!
-歌詞に、音楽としての構成をつけること-
歌詞は、Aメロ、Bメロ、サビと言われる、歌の構成になっていること、
それはとても×2大事です!
1番が出来たら、それと同じ文字数を考えて、2番やそれ以降を作ります。
限られた字数の中で、いかに表現するか、ということになりますね。
字数的にも意味的にも、さらには響き的にもグッとはまる言葉が浮かんだ瞬間、
気分はまさに絶好調です↑↑
依頼には、文字数や構成が整っていない文章を歌にして欲しいといったケースもありますよ。
その場合には、まず、文章を歌詞として整えるところから始めます。
どこをサビにしようか、というところから、1番2番をどう分けようか、、等、
基本的には、依頼者の使っている言葉をそのまま活かしながら構成をつけていきますので、
やってみると結構面白く、腕の見せ所!!とばかりにはりきってしまいます(笑
-音符と文字数を合わせる-
メロディが出来ていて、そこに歌詞をつける場合(曲先 きょくせん)には、
メロディの音符に文字数を合わせることがまず大切なポイントになりますね。
歌ってみたときメロディの波と言葉のイントネーションが不自然にならないことも大事だと思います。
日本語では、1つの音符に1発音というのが、無理のない、基本的な形ですよね。
また、一つの発音を伸ばしながら音符をまたぐのも、ノリや抑揚を作る要素になります。
曲調によっては、1つの音符に2発音をつめたりして、英語的なリズム感を出すのも効果的です!
④歌詞が出来たら、歌詞カードを作ろう!
-歌詞は言葉の作品-
歌は耳で聞くもの、とはいっても、やはり歌詞は言葉の作品ですから、
文字でしっかりと残しておくことも大切ですね!
部分的に文字表記の仕方(漢字やカナ、当て字など)を工夫してみたり、
歌詞を見た人にしかわからない、暗示的な意味合いを含めたりするのも
作詞家としてのこだわりが楽しい部分です!
作曲 その1
TVや店舗BGMで日常耳にする曲の構造を大まかに分析してみましょう。
すると「メロディ」と「伴奏」で出来ているものが殆どなのです。
「メロディ」は曲の中で一番印象に残るもので、歌やメインとなる楽器で演奏されていて、
それを生み出して決定するのを「作曲」と呼びます。
作曲の際は、曲調や用途(明るい・悲しい・楽しい・和風・子供向け・CMソング・サウンドロゴ,,etc)
目指すジャンル(ロック・ポップス・ジャズ・クラシック・レゲエ・ボサノバ・R&B etc,,)、
テンポ(アップテンポ・ミディアム・バラード)、歌の場合には男女どちらが歌うのか、
演奏時間はどれくらいか、、など、
案件により様々ですが、幾つかの項目を明確にしてから進めていきます。
また、「詞先」(しせん)と呼ばれる歌詞を基に作曲する際は、上記に挙げた項目の他に、
言葉としての塊やイントネーション、息継ぎが自然となるように心がけていくのです。
作曲 その2 ~自分だけのオリジナル音楽を作るコツ~
まずは
鼻歌を歌ってみましょう!
口ずさめるメロディは音域的にも無理がなく、また良い曲の条件として必ず挙げられる項目なのです。
忘れないように携帯やICレコーダーですぐに録音しましょうね。
きっと5秒前後の短いメロディになると思います。
もしそれが「ラ-ララ- ラーララー」というメロディだったら、
それを何度か繰り返し歌ってみましょう。
余裕があれば、ゆっくりのテンポ・速いテンポなど色々試してみると面白いと思いますよ。
きっと「ラ-ララ- ラーララー」は曲の中で重要な位置づけになる事でしょう。
とは言っても、ずっと繰り返しでは飽きてしまいますね。。
少し展開を付けながら区切りのよいサイズを目指しましょう。
→区切りの良いサイズとは、一般的に
4小節・8小節・12小節・16小節を指します。
4拍子ならば「1.2.3.4」で1小節、それを4回繰り返せば4小節、8回なら8小節ということです。
Aメロ8小節→Bメロ8小節→サビ16小節、こんな小節数が良いでしょう。
この段階から
メトロノームを使ってテンポを決定すると、イメージがしやすくなると思いますよ!
作曲の際にノッてくるとつい、あれもこれもと詰め込んでしまいますが、
良いメロディやフレーズは積極的に繰り返すと効果的です!
そしてある程度まとまったら、その都度必ず一呼吸いれましょう。(これはとっても重要です)
一呼吸入れて聴き返すとき、
出来るだけ客観的・冷静に、、を心がけましょう。
もし物足りなさを感じたら手直しをしていくのです。
例えば、1コーラス(1番)が全て良いメロディであったとしても、
Aメロ・Bメロ・サビが同じようなメロディでは印象が薄くなってしまいますね。
そんなとき、サビが短い音符(8分音符や16分音符)主体であるならば、
Aメロは長い音符(2分音符や4分音符)、
Bメロはサビに向けて短い音符も徐々に採用する(逆のパターンもあり)、
あるいはAメロ・Bメロはサビより低い音程を多めに使う方法などが挙げられると思います。
また、ちょっとノリが悪いかな、、と思ったときは
テンポやキーを少しだけ上げてみてはいかがでしょう?これは意外と効果がありますよ。
編曲 その1
「メロディ」に対して、相応しい楽器演奏やコード進行、
リズムを構築していく事を「編曲」と呼びます。
ドラム・ベース・ギター・キーボード・ストリングス・ブラスといった楽器を筆頭に、
完成したメロディと目指すジャンルに相応しいサウンドを目指していくのです。
「作曲」の際に登場した「ジャンル」を決定付ける大きな要素としては
リズム隊(ドラムやベースのパターン・テンポ)、
使用する楽器・音色・奏法、コード進行が挙げられて、
これを編曲者は熟知している必要があります。
例えば使用する楽器が
ギターでも①アコースティックギター②エレキギターの選択が挙げられ、
奏法も
ストローク・アルペジオ・カッティングなど様々で音色や特性は異なるのです。
これはあらゆる楽器に言えることですね。
★ASORA音楽制作の目指すもの
ASORA音楽制作では「メロディ」と「編曲」のバランスがしっかり取れた完成品を目指し励んでいます。
それによって第三者が聴いた時に「ロックだ!」「踊りだしたくなる曲!」「落ち着くボサノバ」と感じる事が出来るからです。
ご要望に忠実な事はもちろんですが、トレンドや新しい要素も貪欲に取り入れていきますよ。
一度聴いたら気になるメロディ。
メロディがより映えるコード進行や編曲とは?サビをより引き立てるにはどうしたら良いか?
私たちは試行錯誤する事を惜しみません。常にベストを尽くします!
編曲 その2 ~自分だけのオリジナル音楽を作るコツ~
★編曲(アレンジ)のイメージを作ろう
曲が出来上がったら「こんな編曲(アレンジ)にしたい」とイメージを作ってみましょう!
確実なのは好きな歌手・バンドの曲からイメージに近い1~2曲ピックアップして、
デモ音源と一緒にその曲を編曲者に伝えるやり方だと思います。
アップテンポ、バラード、ギターサウンド、ピアノ主体、ストリングスが印象的、、など、
一般的な曲であれば必ず重点をおくポイントを編曲者が把握できるからです。
ちなみに、、編曲者の立場から見た、必要なもの・把握すべき内容をご紹介します。
1.デモ音源(アカペラの場合はメトロノームがあると◎)
2.キー設定(デモ音源の通り or 半音上、全音下、一般的な女性向けのキー、など)
3.テンポ(デモ音源の通り or 指定の速さ、おまかせ、など)
4.参考楽曲(先述の通りです)
5.構成(A-B-C-A-B-C-間奏-C-Cで、最後のサビは半音上に転調、など)
余談ですが、依頼される前にHP等でサンプル音源を試聴する事をお勧めします!
編曲にはかならず編曲者や演奏者の個性(好み)が反映されるのは避けられないからです。
また、魅力的な能書きがあっても試聴がイマイチ、
あるいは無いところは避けた方が賢明だと思いますよ。
編曲にかかる料金は決して安いものではなく、とくに初めての依頼では不安も多い事と思います。
納期、料金、完成後のリテイク(手直し)は可能?といったポイントを筆頭に、
アタリを付けたら
電話やメールでコンタクトを取ってみましょう!
もう一つ余談ですが、経験豊富な編曲者とやりとりをする際のアドバイスとして、
要望は手身近に、かつ完結にまとめる、楽器編成や演奏内容の細かな部分については、
ある程度任せた方が仕上がりは良くなるケースが実は多いのです。
編曲者目線の一意見ですが、作業を始めたら感性も頼りに一気に完成へと向かうので、
要望が多岐に渡り過ぎた場合、おのずと一旦ストップして再考する回数は増えてしまいますね。
これは極端に言い換えると「制約」になりかねないのです。
♪要望はこんな感じで伝えると良いでしょう!
1.イントロ・Aメロはピアノ、Bメロからアコギを入れる
2.サビ前は大きく盛り上げる
3.サビで参考曲のようなストリングスを入れて盛り上げる
4.大サビは静かな感じにして最後のサビに向かって上げる
5.エンディングはピアノのみ
プラスα程度で大丈夫ですよ。
そして出来上がった作品を聴いてリクエストがあれば気軽に相談して下さい。
自分だけの
「オリジナル音楽」ぜひ楽しんでみて下さいね!