その①《作詞編》
在校生に贈るオリジナルのよさこいソーランを作りたい、というご相談を頂きました。
これまでは「Takio’s Sohran(南中ソーラン)」で踊っていたとのこと。
新しい曲も、ソーラン節を基本としながら、
崎山の名所や、崎山小学校の校歌も取り入れた、
地元ならではの曲にしたい、とのことでした。
それでは早速、作詞開始です!
まずは宮古市崎山の地理やキーワードにある3箇所、
小学校の校風、校歌の背景などを調べていきます。
ちなみにキーワードにある3箇所は、このような場所のようです。
「日出島」
・・・宮古湾の北側にあり、ホタテやわかめなどの漁業がさかん。
クロコシジロウミツバメの貴重な繁殖地でもある。
「潮吹穴」
・・・日出島の近くにある、波の浸食で出来た洞窟。
大きな波が打ち寄せると、その圧力で海水が高く吹き上がる。
全国屈指の規模で、国の天然記念物に指定されている。
「崎山貝塚」
・・・縄文人の築いたムラや生活の跡がそのままの形で遺されている。
全国的にも貴重な、国の史跡。
なるほど、すごく良いところですね!!
震災の影響が心配ですが、後世にずっと遺していきたい、そんな場所だと感じました。
歌は、地元宮古市の民謡歌手、小田代直子さんが担当します。
小田代さんは、今年(2011年)8月、NHK大阪ホールで開催された
日本民謡ヤングフェスティバルでグランプリを受賞した実力者。
実家や職場に震災の被害を受けながら頑張っておられる方です。
この素晴らしい声を生かせるよう、譜割なども考えてきます。
歌詞の構成は、
1番、2番、3番でキーワードの3箇所について歌い、
長めの間奏に校歌を取り入れ、
さらに冒頭では、伸びやかな民謡調の歌で、
崎山小学校オリジナルとしてインパクトある節を入れよう・・・
そうして出来上がった歌詞はこちらです。
タイトルは生徒さんたちが命名してくれました!!
タイトル「崎山魂」
●1番
ヤーレンソーランソーランソーラン・・・
海の恵みと ウミツバメ いのち育む 日出島よ
ヤサエンヤーサーノドッコイショ
●2番
ヤーレンソーランソーランソーラン・・・
荒れる波受け 吹き上げるは 日本が誇る 潮吹穴よ
ヤサエンヤーサーノドッコイショ
~間奏~
(崎山小学校校歌より)
●3番
ヤーレンソーランソーランソーラン・・・
宮古崎山貝塚は 縄文人(びと)に 暮らし語る
ヤサエンヤーサーノドッコイショ
さて、ここからはいよいよ音作り。
今回は、和にそれほどこだわらなくても良いということでしたので、
小学生が踊ることを念頭に、元気があって明るくて、
程よく和のテイストも入れ込んだものを目指します。